勝劣派(読み)ショウレツハ

デジタル大辞泉 「勝劣派」の意味・読み・例文・類語

しょうれつ‐は【勝劣派】

日蓮宗一派。「法華経」の後半本門がすぐれ、前半迹門しゃくもんが劣ると説く。法華宗本門流法華宗陣門流顕本法華宗本門法華宗法華宗真門流日蓮正宗などがある。→一致派

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精選版 日本国語大辞典 「勝劣派」の意味・読み・例文・類語

しょうれつ‐は【勝劣派】

  1. 〘 名詞 〙 日蓮宗二大派の一つ。日蓮の弟子六老僧一人である日興を祖とする富士門流で、法華経において、本門が勝れ迹門(しゃくもん)が劣っているとする一派。⇔一致派
    1. [初出の実例]「勝劣派位階法衣之次第」(出典:諸宗階級(1801‐02)下)

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世界大百科事典(旧版)内の勝劣派の言及

【大石寺】より

…近世,大石寺を興隆させたのは26世日寛(1665‐1726)で,堂宇坊舎を建立したばかりでなく,《六巻抄》その他の著述によって大石寺教学を樹立,門下の育成に努めた。明治維新後,日蓮系諸教団は,一致派と勝劣派の二つが組織され,大石寺は勝劣派に属したが,1876年富士五山および京都要法寺,安房妙本寺,伊豆実成寺は勝劣派から分離して日蓮宗興門派を公称,さらに1900年,大石寺は独立して日蓮宗富士派となり,12年には日蓮正宗と公称するにいたった。信徒団体に創価学会があり,第2次大戦後における急激かつ広範な伸張は,大石寺諸堂宇の拡大増設や末寺建立の基盤となった。…

※「勝劣派」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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