最新 地学事典 「化石化作用」の解説
かせきかさよう
化石化作用
fossilization
古生物の遺体が地層中に埋積し化石として保存される過程に関係する作用・要因・条件の総称。狭義では,生物が殻・骨などの硬組織を有し,死後早急に埋没し,硬組織が安定な鉱物質によって置換され,あるいは印象が型として残されるなどの条件を化石化の第一条件と考え,これを化石化作用(条件)と呼ぶ場合がある。しかし化石の成因には,狭義の化石化条件のほかに,古生物の遺体が化石化する場所へ運ばれてくるための条件(集積条件)や,化石が破壊されずに現在まで残るための条件(保存条件)が関与している。井尻正二(1972)は化石ができるための条件を生物的条件(内因)と地質的条件(外因)とに分け,特に古生物の個体数が多いということを本質的な条件と考えて化石の成因を論じている。参考文献:井尻正二(1972) 古生物学汎論,築地書館
執筆者:絈野 義夫
参照項目:タフォノミー
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

