北尾派(読み)キタオハ

デジタル大辞泉 「北尾派」の意味・読み・例文・類語

きたお‐は〔きたを‐〕【北尾派】

北尾重政を祖とする浮世絵一派政演まさのぶ山東京伝)・政美まさよし鍬形蕙斎くわがたけいさい)らが知られる。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「北尾派」の意味・読み・例文・類語

きたお‐はきたを‥【北尾派】

  1. 〘 名詞 〙 浮世絵の一流派。北尾重政を祖とする。山東京伝、鍬形蕙斎北尾政美)、式上亭柳郊などが門人として知られる。北尾政春の門人美丸が二代目を継いだが、ふるわなかった。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「北尾派」の意味・わかりやすい解説

北尾派
きたおは

江戸時代後期の北尾重政 (1739~1820) を祖とする浮世絵師の一派。重政は俗称久五郎,のち佐助。号は花藍,紅翠斎など。独学で画技を学ぶ。勝川春章らと合作の美人画,浮絵のほか,絵本類にも手を染める。重政の門下には山東京伝の名で戯作者として有名な北尾政演 (1761~1816) ,黄表紙挿絵武者絵,浮絵などに多方面な制作をし,のち鍬形 蕙斎と名のった北尾政美 (1761~1824) らがいる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の北尾派の言及

【北尾重政】より

…黄表紙などの版本挿絵類にも縦横の才をふるい,挿絵画工の画料が高くなったのは重政のおかげと《海録》(山崎美成著)はいう。指導力もすぐれ,北尾派をつくり,政演(まさのぶ)(山東京伝),政美(鍬形蕙斎(くわがたけいさい)),窪俊満(くぼしゆんまん)らの偉材を育てた。【狩野 博幸】。…

※「北尾派」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android