哺乳(ほにゅう)綱食肉目イヌ科の動物。家畜イヌの1品種。北海道原産の日本在来の中形犬で、かつてはアイヌ犬ともよばれた。基本的には紀州犬や四国犬と同列に列せられるが、環境の影響を受け、ほかの犬種とはやや趣(おもむき)が異なる。すなわち、被毛は厚く、耳介はほかの中形犬よりやや小さい。前額部がやや丸みをもつものと、ストップ(前額から口吻(こうふん)にかけての段差)が浅いタイプとがみられる。また、舌に黒斑(はん)を有するものがときどきある。毛色は白、赤、虎(とら)毛、ブラックエンドタンなどである。体高46~54センチメートル。差し尾または巻き尾。北海道犬の到来については、血液の生化遺伝学的な研究により、縄文時代に先住民族が南方から日本に移住してきたころ連れられてきたイヌが、人の移住につれて北上し定着して、その後混血がほとんど行われなかったとみなされている。本犬種は北海道ではヒグマ猟の猟犬として活躍してきたが、家庭犬としても愛好者は多い。
[増井光子]
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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