十二調子(読み)ジュウニチョウシ

デジタル大辞泉 「十二調子」の意味・読み・例文・類語

じゅうに‐ちょうし〔ジフニテウシ〕【十二調子】

十二律

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精選版 日本国語大辞典 「十二調子」の意味・読み・例文・類語

じゅうに‐ちょうし ジフニテウシ【十二調子】

〘名〙
② 十二律の各音を主音(宮)とした音階調子壱越(いちこつ)調、盤渉(ばんしき)調など、および一本、二本…一二本などの調子。〔壒嚢鈔(1445‐46)〕
古代の雅楽曲で用いられた一二種の音階。呂(りょ)と律の二旋法および母調子(おもちょうし)枝調子の二種に大別される。
※清原国賢書写本荘子抄(1530)四「六律六呂次第ある其次第を乱て、十二調子を引くづし、一つにして用にたたぬ様にしてをけぞ」

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歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典 「十二調子」の解説

十二調子
(通称)
じゅうにちょうし

歌舞伎浄瑠璃外題
元の外題
十二調子恵子宝
初演
享保5.11(京・榊山座)

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世界大百科事典(旧版)内の十二調子の言及

【音名】より

…なお,中国では,標準音の絶対音高が時代によって異なるので,律名をそのまま絶対的な音名ということはできない。日本では,鎌倉時代の初期までには,日本独自の十二律名が考えられ,これを〈十二調子〉ともいった(十二律表3)。この十二調子は,標準音の絶対音高が固定していたので,これを音名と考えることもできる。…

※「十二調子」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」