デジタル大辞泉
「十種供養」の意味・読み・例文・類語
じっしゅ‐くよう〔‐クヤウ〕【十種供養】
華・香・瓔珞・抹香・塗香・焼香・繒蓋幢幡・衣服・伎楽・合掌の10種で仏を供養すること。
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じっしゅ‐くよう‥クヤウ【十種供養】
- 〘 名詞 〙 ( 「法華経‐法師品」による ) 仏語。華・香・瓔珞・抹香・塗香・焼香・繒蓋・幢幡・衣服・伎楽の一〇種類をもって諸仏を供養すること。繒蓋・幢幡を一つと見て、合掌を加える説もある。如法経書写供養や大法会のとき、用いられる。
- [初出の実例]「於二東北院一行二十種供養一」(出典:台記‐久寿二年(1155)四月五日)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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十種供養
じっしゅくよう
(1) 『法華経』法師品で説かれる十種の供養。すなわち華,香,瓔珞 (ようらく) ,抹香,塗香,焼香,絵蓋,幢幡,衣服,伎楽の 10種によって仏に供養すること。 (2) 『摩訶僧祇律』で説かれる十種供養。すなわち身,支提,現前,不現前,自作,他作,財物,勝,無染,至処道の十供養。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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世界大百科事典(旧版)内の十種供養の言及
【供養】より
…このように動物供犠や供物が神々や死者を養う食物であると考える思想は広く見いだされる。 仏教の経典に説かれているおもな供養の種類をあげると,二種供養(香華・飲食などの財物を供養する利供養と,教説のごとく修行して衆生を利益する法供養),三種供養(香華・飲食を捧げる利供養,讃嘆恭敬(さんだんくぎよう)する敬供養,仏法を受けとめて修行する行供養),四事供養(飲食,衣服,臥具,湯薬),密教の五供養(塗香,華,焼香,飲食,灯明),六種供養(閼伽(あか)(水),塗香,華,焼香,飲食,灯明),十種供養(華,香,瓔珞(ようらく),末香,塗香,焼香,繒蓋幢幡(そうがいどうばん),衣服,妓楽,合掌)などである。また密教では身と口と心の三業供養も説かれる。…
※「十種供養」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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