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合掌 がっしょうañjali

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

合掌
がっしょう
añjali

古くからインドで行われた礼法。左右の手のひらと指をそろえて合せ,礼拝すること。現在でもインドおよび東南アジアの人々は互いに合掌して敬礼する。

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デジタル大辞泉の解説

がっ‐しょう〔‐シヤウ〕【合掌】

[名](スル)
仏教徒が、顔や胸の前で両の手のひらと指を合わせて、仏・菩薩(ぼさつ)などを拝むこと。インド古来の礼法で、仏教により日本に伝えられた。
小屋組で、2本の部材を山形に組み合わせたもの。合掌組。
合掌泳ぎ」の略。

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世界大百科事典 第2版の解説

がっしょう【合掌】

左右の手のひらを胸または顔の前で合わせること。仏や菩薩などを礼拝するときの作法であるが,仏教徒の間では日常の挨拶にも用いられる。サンスクリットのアンジャリañjaliの訳。合掌は古くからインドで行われていた敬礼(きようらい)作法の一種で,それが仏教にも取り入れられたものである。インド人は,右手は清浄,左手は不浄を表すとみて,これら両手を使い分ける習慣があるが,仏教でも右手を仏,左手は衆生(しゆじよう)を表すものとして,これらを合わせたところを,仏と衆生が合体した姿,すなわち成仏の相(そう)を表すものと考える。

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大辞林 第三版の解説

がっしょう【合掌】

( 名 ) スル
仏を拝む時のしぐさ。両手のひらを顔や胸の前で合わせて拝む。インドの礼法で、仏教によって日本へ伝えられた。
[3] 建築で、二つの材を山形(合掌形)に組み合わせた構造。小屋組などに用いる。合掌組み。
手紙の末尾に書く挨拶の文句。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

合掌
がっしょう

両方の手のひらをあわせ、胸あるいは額に当てて行う礼拝の表現。サンスクリット語およびパーリ語のアンジャリajaliの訳語。インド古来の敬礼法の一種。その様式には、十指をそろえて手のひらをあわせる通常の合掌、十指を交互に組み合わせる叉十(しゃじゅう)、握り手を他方の手で覆う叉手(しゃしゅ)などがあり、いずれも輪と十字に象徴される統合、中心を示している。また右手優先の観念は世界にほぼ共通するが、清浄な右手と不浄な左手との合一からなる合掌は、聖と俗の両面にかかわる人間の純真な祈りの姿にほかならない。仏教では、とくに真言密教において合掌を12種に分類し、それぞれに独自の解釈を与えたが、一般に仏や菩薩(ぼさつ)を念じる場合、礼拝する場合、あるいは僧や信者の間で挨拶(あいさつ)を交わす場合に用いられる。建築にみられる合掌造や合掌鳥居、能楽における合掌の型、さらには合掌泳ぎ、相撲(すもう)の合掌ひねりなど、日本の文化に占める合掌の比重も少なくない。[片山一良]

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世界大百科事典内の合掌の言及

【挨拶】より

…ビルマ(現,ミャンマー)やマレーシアやエスキモーには鼻をよせて相手のにおいをかぐ挨拶があるが,それらは接触と非接触の中間形態といえよう。身体的接触を伴わない身ぶりとしては,日本人のするようなおじぎ,インドのヒンドゥー教徒や東南アジアや日本の仏教徒がする合掌(インドでもイスラム教徒は抱擁するのがふつうである),あるいはマオリ族が行う舌を出す挨拶などがあげられる。西洋人も国王に拝謁する際には,男は頭を下げ,女は片足を引いてひざを軽く折って挨拶するのが作法である。…

※「合掌」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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