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十部伎 じゅうぶぎShi-bu-ji

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

十部伎
じゅうぶぎ
Shi-bu-ji

中国唐代の宮廷の音楽制度。南北朝から本格的に流入した西域その他の外来楽 (胡楽) が中国固有の雅楽 (天地宗廟の礼楽) や俗楽と混交するのを避けるために,隋代の初めに,清商伎 (漢以来の俗楽) ,西涼伎 (清商伎と亀茲伎の合体) ,亀茲伎 (新疆のクチャ) ,天竺伎 (インド) ,安国伎 (ウズベキスタンブハラ) ,高麗伎 (高句麗) ,文康伎 (中国楽,礼畢〈れいひつ〉ともいう) を合わせて七部伎を制定。煬帝にいたり,疎勤 (新疆のカシュガル) と康国伎 (ウズベキスタンのサマルカンド) を加えて九部伎とし,さらに唐初に文康伎を讌楽伎 (中国楽) に代え,高昌伎 (新疆のトゥルファン) を加えて十部伎を完成,唐末まで行なわれた。各伎ごとに楽器,楽曲,服飾を定めて第一伎から第十伎まで通演した。唐代宮廷音楽の華であった。

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世界大百科事典 第2版の解説

じゅうぶぎ【十部伎 shí bù jì】

中国,唐朝の宮廷の饗宴の際に行われた宴饗楽の上演様式名。初め隋の文帝のとき六朝以来の俗楽と外来音楽のうち7種を取って七部伎を組んだ。俗楽系の清商伎,文康伎,亀茲楽の要素をふくむ国伎,西域楽系の亀茲(クチャ)伎,安国(ブハラ)伎,天竺(インド)伎,朝鮮楽系の高麗(高句麗)伎がそれである。次の煬帝(ようだい)のとき国伎を西涼伎,文康伎を礼畢と改名し,新たに疏勒(カシュガル),康国(サマルカンド)の両西域楽を加えて九部伎とした。

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世界大百科事典内の十部伎の言及

【揩鼓】より

…答臘鼓(とうろうこ)とも言う。インド起源で,中国の六朝時代に西域から伝来し,宮廷燕饗楽のための西域楽(十部伎)の亀茲(きじ)楽,疎勒(そろく)楽,高昌楽で用いられた。その奏法は左手で一革面をささえて,右手の指ですって鳴らすか,あるいは指弾する。…

【雅楽】より

…南北を統一した隋朝(581‐619)は雅楽の復興をはかったが,西域楽が宮廷で重視されたために,古制の雅楽は発展しなかった。西域系,朝鮮系の諸楽に中国俗楽を加えた七部伎,のちの九部伎および唐初に完成された十部伎は公式の宴饗楽として用いられたが,雅楽の範囲には入らない。しかしこのころ,楽官鄭訳(ていやく)(540‐591)は西域の七調に基づき,七声がそれぞれ主音となって七つの音階(七調)をなし,七調が十二律によって八十四調を生ずるという理論を想定し,これは唐代の雅楽にとり入れられた。…

※「十部伎」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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