② キク科の多年草。東アジアの温帯と暖帯に広く分布し、各地の山野に生える。葉は柄をもちロゼット状に根生し、春に出るものは小形だが、夏から秋の葉は長さ一〇~一五センチメートルの倒披針形で羽状に中裂、また深裂し、頂裂片は最大。花にも春秋二型あり、春には高さ五~一五センチメートルの花茎の先に少数の舌状花のある径一~一・五センチメートルの頭花をつけ、秋にでる花茎は高さ三〇~六〇センチメートルになり、頂に管状花だけからなる頭花をつける。頭花は閉鎖花で長さ約一五ミリメートル、結実して長さ約一センチメートルの褐色の冠毛をあらわす。むらさきたんぽぽ。〔重訂本草綱目啓蒙(1847)〕