千葉貞幹(読み)チバ テイカン

20世紀日本人名事典 「千葉貞幹」の解説

千葉 貞幹
チバ テイカン

明治・大正期の官僚 大分県知事;長野県知事。



生年
嘉永5年2月10日(1852年)

没年
大正2(1913)年3月26日

出生地
大和国十津川(奈良県)

経歴
奈良県士族・千葉清宗長男に生まれ、高野山三宝院で学ぶ。慶応期に鷲尾侍従の高野山義挙に参加。明治6年宮内省に出仕、7年司法省に転じ、24年大津地裁所長、27年岡山地裁所長、のち神戸地裁所長などを歴任し、33年行政裁判所評定官。39〜44年大分県知事を務め、同県初の本格的長期計画「農業奨励ニ関スル施設計画」を作成。農事講習所の開設、日豊線の延長、発電所・変電所の完成など大分県の産業の発展に貢献した。同年7月長野県知事に就任、在任中の大正2年脳溢血で急逝した。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

新訂 政治家人名事典 明治~昭和 「千葉貞幹」の解説

千葉 貞幹
チバ テイカン


肩書
大分県知事,長野県知事

生年月日
嘉永5年2月10日(1852年)

出生地
大和国十津川(奈良県)

経歴
明治6年宮内省に勤務、のち司法省に転じて岡山、神戸の地方裁判所長を経て、大分県知事、長野県知事を歴任。

没年月日
大正2年3月26日

出典 日外アソシエーツ「新訂 政治家人名事典 明治~昭和」(2003年刊)新訂 政治家人名事典 明治~昭和について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「千葉貞幹」の解説

千葉貞幹 ちば-さだよし

1852-1913 明治-大正時代の官僚。
嘉永(かえい)5年2月10日生まれ。千葉清宗の長男。大和(奈良県)の人。高野山三宝院でまなぶ。天誅組(てんちゅうぐみ)中山忠光の軍にくわわった。明治6年宮内省に出仕,司法省に転じて岡山および神戸の地方裁判所長などをつとめる。のち大分県知事,長野県知事。大正2年3月26日死去。62歳。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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