半道(読み)ハンミチ

精選版 日本国語大辞典 「半道」の意味・読み・例文・類語

はん‐どう‥ダウ【半道】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ( 「はんとう」とも ) 道のなかば。半途中途
    1. [初出の実例]「Fantǒ(ハンタウ)、または、トチュウ〈訳〉道の半ば、つまり、道中」(出典日葡辞書(1603‐04))
    2. [その他の文献]〔戦国策‐燕策〕
  3. はんどうがた(半道方)」の略。
    1. [初出の実例]「広袖のみせを引て半どうになり立役半ぶんの芸をさせたき事や」(出典:評判記・役者評判蚰蜒(1674)秋田彦三郎)

はん‐みち【半道】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 一里の半分。半里。
    1. [初出の実例]「Charamandel トユウ クニ ヨリ fanmichi(ハンミチ) ホド アル ハマ ニ アリ」(出典:サントスの御作業の内抜書(1591)一)
  3. 全行程の半分。半途。〔改正増補和英語林集成(1886)〕

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普及版 字通 「半道」の読み・字形・画数・意味

【半道】はんどう

半途。

字通「半」の項目を見る

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世界大百科事典(旧版)内の半道の言及

【道外方】より

…西欧のフールと同じ道化,阿呆,泣男(なきおとこ),拍子事(ひようしごと)が道外方の芸の重要な要素であったが,後世戯曲の構成が複雑になるにつれ,脇役的存在になった。また《忠臣蔵》の伴内などのように,敵役の要素が加わり,半道外方の略で〈半道(はんどう)〉や〈半道敵〉〈チャリ敵〉という役柄に移行した。【渡辺 保】。…

※「半道」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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