協会けんぽ(読み)キョウカイケンポ

デジタル大辞泉 「協会けんぽ」の意味・読み・例文・類語

きょうかい‐けんぽ〔ケフクワイ‐〕【協会けんぽ】

《「全国健康保険協会管掌健康保険」の略称》平成20年(2008)10月に設立された全国健康保険協会が運営する健康保険自社健康保険組合を持たない中小企業従業員対象とする。これまで国(社会保険庁)が運営していた政府管掌健康保険が移行したもの。
[補説]社会保険庁が運営していた公的年金事業は、平成21年(2009)12月の同庁廃止後、平成22年(2010)1月から日本年金機構に移行した。

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共同通信ニュース用語解説 「協会けんぽ」の解説

協会けんぽ

公的医療保険の一つで、正式名称は全国健康保険協会。旧社会保険庁が運営していた政府管掌健康保険を2008年10月に引き継いだ。中小企業の従業員や家族向けで、14年3月末で3566万人が加入している。リーマン・ショック後の給与減や高齢化による医療費増加で財政状況が悪化。09年度は単年度収支で4800億円を超える赤字となった。国は財政支援のため、10年度から3年間、国庫補助率を13%から16・4%にする特例措置を導入し、13年度からさらに2年間延長した。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「協会けんぽ」の意味・わかりやすい解説

協会けんぽ
きょうかいけんぽ

おもに中小企業で働く会社員とその家族が加入する健康保険制度を運営している公的な法人。正式名称は全国健康保険協会。2008年(平成20)10月に設立された。それまでは政府管掌健康保険(略称は政管健保)とよばれ、社会保険庁が運営業務を担っていたが、2006年6月の健康保険法の改正によって新組織に業務を移すことになった。

 新組織の最大の特徴は都道府県ごとの運営を取り入れ、保険料も都道府県ごとに決められるとした点である。各地域で健康づくりを推進し、医療費を抑えることができれば、保険料も抑えられるなどと期待されており、従来の全国一律運営よりも効率的だとされている。2009年9月から都道府県ごとの保険料となるが、政治的な配慮から当初は激変緩和措置が導入され、大きな差は出ない見通しとなっている。

[編集部]

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