南川潤(読み)ミナミカワ ジュン

20世紀日本人名事典 「南川潤」の解説

南川 潤
ミナミカワ ジュン

昭和期の小説家



生年
大正2(1913)年9月2日

没年
昭和30(1955)年9月22日

出生地
東京・日本橋

本名
秋山 賢止

学歴〔年〕
慶応義塾大学英文科卒

主な受賞名〔年〕
三田文学賞(第2回)〔昭和11年〕「掌の性」,三田文学賞(第3回)〔昭和12年〕「風俗十日」

経歴
昭和11年「掌の性」で、12年「風俗十日」で連続三田文学賞を受賞し、学生作家として注目される。一時期出版社員となるが、すぐに作家生活に入る。「人民文庫」「現代文学」などに参加し、16年「青年芸派派」同人となる。戦後「桐生青年タイムス」に寄稿し、上毛文芸会を組織するなど地域に根づいた活動を行う。持病心臓病などのため、その才能を結実せぬまま急逝した。著書に「窓ひらく季節」など。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「南川潤」の解説

南川潤 みなみかわ-じゅん

1913-1955 昭和時代の小説家。
大正2年9月2日生まれ。昭和11年「掌(てのひら)の性(さが)」,13年「風俗十日」で慶大在学中に第2,第3回の三田文学賞を連続受賞。都会的な風俗小説で注目された。戦後は持病の心臓病にくるしみ,昭和30年9月22日死去。42歳。東京出身。本名は秋山賢止(けんじ)。作品ほかに「失はれた季節」など。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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