デジタル大辞泉 「南頓北漸」の意味・読み・例文・類語 なんとん‐ほくぜん【南頓北漸】 中国禅宗の南宗と北宗のこと。南宗は頓悟とんごを尊び、北宗は漸悟ぜんごを旨とする。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例 Sponserd by
精選版 日本国語大辞典 「南頓北漸」の意味・読み・例文・類語 なんとん‐ほくぜん【南頓北漸】 〘 名詞 〙 仏語。禅宗の南宗と北宗のこと。南宗は頓悟(とんご)を旨とし、北宗は漸悟(ぜんご)を旨とするため、両宗の相違を、その宗風から区別して呼ぶことば。 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例 Sponserd by
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「南頓北漸」の意味・わかりやすい解説 南頓北漸なんとんほくぜん 仏教用語。中国,唐代の禅宗の2つの大きな流れに対する教理の面からの呼称。5祖の弘忍の弟子神秀は,長安,洛陽など北部を中心に禅を説き,種々の段階を経て修行によって悟りに到達すると主張したので,その系統を漸悟を説く北宗禅という。また弘忍の他の弟子である慧能は,もっぱら広東省の宝林寺を中心に活躍し,段階を経ないで,ただちに悟ることを主張した。これを南宗禅といい,両者を合せて南頓北漸という。北宗禅は初めはきわめて盛んであったが,のち南宗禅が盛んとなった。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by