出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
…この時代はおおむね文人画主流の時代であり,文人画論は,銭選の隷体論,倪瓚(げいさん)の逸筆草草論,何良俊の利家・行家論を経て,明末の莫是竜・董其昌の南北宗論に至り極まった。南北宗論は,中国絵画を南宗と北宗に分け,南宗の正統性を論じたが,南宗はまた文人画でもあった。この説はひじょうに流行し,以後の画論はことごとくこれを踏襲し,倣古形式主義を醸成したが,石濤《苦瓜和尚画語録》はこれを批判し,逆に独創を主張した。…
※「南宗」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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