単庵智伝(読み)たんあんちでん

改訂新版 世界大百科事典 「単庵智伝」の意味・わかりやすい解説

単庵智伝 (たんあんちでん)

室町時代画家生没年不詳。《鷺図》(東京国立博物館)ほか数点の水墨画が現存するが,《等伯画説》の記事が経歴をしるす唯一の資料である。それによれば,尼崎の塗物下絵師の出身で,相阿弥に見込まれて弟子となった。喧嘩で若死にしたと伝えられ,血気さかんな職人かたぎの画人であったらしい。作品には阿弥派画風が認められるが,鋭い筆勢,動的な画面構成,吹墨の使用などに特色があり,豊かな才能の幅を感じさせる。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「単庵智伝」の意味・わかりやすい解説

単庵智伝
たんあんちでん

室町時代の画家。家業は尼崎で器物の絵付け。相阿弥の弟子となり,水墨画家となったが,けんかで若死にした。京都慈芳院の『竜虎図屏風』や小品遺作がある。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

一度利用した製品を捨てずにそのまま再使用すること。ごみの削減に重要だとされる「3R」の一つで、衣類・服飾品や家電などさまざまな品目が取り扱われている。リユース商品の専門店やイベント、フリーマーケット...

リユースの用語解説を読む