印信(読み)インジン

デジタル大辞泉 「印信」の意味・読み・例文・類語

いん‐じん【印信】

密教で、師僧秘法を伝授した証拠として弟子に授与する書状

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精選版 日本国語大辞典 「印信」の意味・読み・例文・類語

いん‐しん【印信】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 印。印形(いんぎょう)。また、印を押して証拠とした文書
    1. [初出の実例]「此通帳は紙数を定め精密なる会社の印信を押すべし」(出典:立会略則(1871)〈渋沢栄一〉預り金仕法)
    2. [その他の文献]〔元稹‐酬楽天東南行〕
  3. いんじん(印信)

いん‐じん【印信】

  1. 〘 名詞 〙 密教で、阿闍梨(あじゃり)が秘法伝授の証として弟子に与える文書。
    1. [初出の実例]「凡生前度者一百卅一人、受法者十有六人、蒙印信者五六許人耳」(出典拾遺往生伝(1111頃)下)

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普及版 字通 「印信」の読み・字形・画数・意味

【印信】いんしん

公私印章。清・黄恵仁〔可堂印譜に題す〕詩 伊(こ)れ惟(こ)れ印信の作 旨(よ)き哉(かな)書のを得たり

字通「印」の項目を見る

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世界大百科事典(旧版)内の印信の言及

【伝法】より

…したがって血脈には釈迦如来か阿弥陀如来または大日如来から,現在の導師,戒師,阿闍梨,善知識までの伝法血脈譜を書き,その下に現在の受者の戒名,法名,金剛号が書き加えられる。密教では伝授された仏の真言と印とを書いた印信(いんじん)が授けられる。修験道においても同様である。…

※「印信」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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