取調べ(読み)トリシラベ

デジタル大辞泉 「取調べ」の意味・読み・例文・類語

とり‐しらべ【取(り)調べ】

取り調べること。特に、捜査機関が、被疑者参考人出頭を求めて犯罪に関する事情を聴取すること。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「取調べ」の意味・読み・例文・類語

とり‐しらべ【取調】

  1. 〘 名詞 〙 対象を十分に調査してその実状を明らかにすること。特に、検察庁・司法警察署などの捜査機関が、被疑者や参考人の出頭を求めて、犯罪に関する事情を聴取すること。
    1. [初出の実例]「殊に樽数取調之差支にも相成候に付」(出典:幕末御触書集成‐九四・弘化四年(1847)一一月一七日)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の取調べの言及

【捜査】より

…この考え方は,検察官に裁判官的役割を期待して事件の解明をゆだねるという点で,捜査機関を当事者的にとらえる弾劾的捜査観とは異質のものであり,むしろ糾問的捜査観と共通したとらえ方だといえる。 捜査構造論は,初めは主として,令状は裁判官の命令か(弾劾的捜査観)あるいは捜査機関の権限を確認するだけのものか(糾問的捜査観),被疑者は捜査機関による取調べに対して受忍義務があるか(弾劾的捜査観は消極説,糾問的捜査観は積極説)についての議論であったが,のちにいっそうの理論的深化がはかられ,捜査の性質論をも兼ねるものとなったということができよう。学界では弾劾的捜査観が有力であるのに対し,捜査実務家の間では糾問的捜査観の主張が根強い。…

※「取調べ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

放射冷却

地表面や大気層が熱を放射して冷却する現象。赤外放射による冷却。大気や地球の絶対温度は約 200~300Kの範囲内にあり,波長 3~100μm,最大強度の波長 10μmの放射線を出して冷却する。赤外放射...

放射冷却の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android