受渡し(読み)ウケワタシ

デジタル大辞泉 「受渡し」の意味・読み・例文・類語

うけ‐わたし【受(け)渡し】

[名](スル)
受け取ることと渡すこと。「窓口で荷を受け渡しする」
取引所売買成立後、代金と引き替えに現品の引き渡しを行って取引を完了すること。普通取引では、約定日から4日目に決済する。
演劇で、せりふをある俳優から他の俳優に引き継がせること。「割りぜりふの受け渡しを外す」

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精選版 日本国語大辞典 「受渡し」の意味・読み・例文・類語

うけ‐わたし【受渡】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 受け取ることと引き渡すこと。やりとりすること。受取渡し。
    1. [初出の実例]「艀券の受渡しがすんでしまふと」(出典:澪(1911‐12)〈長田幹彦〉三)
  3. 売った品物を代金と引換えに買い主に引き渡すこと。証券や商品の売買取引では、売り方が目的物を、買い方が代金を、相互に提供してその取引を決済すること。
    1. [初出の実例]「受渡(ウケワタ)しを十日許りの先に控えてゐる買方は、途方に暮れた」(出典:金(1926)〈宮嶋資夫〉四)
  4. 言葉をやりとりすること。特に、演劇で、せりふを俳優の一人から他の人に引きつがせること。
    1. [初出の実例]「崖下に打付ける浪音の烈しいのとで、話の受渡に骨が折れる」(出典:青春(1905‐06)〈小栗風葉〉春)

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投資信託の用語集 「受渡し」の解説

受渡


金融商品の売買において決済を行うこと。約定(売買契約)に基づいて、買い手が代金の支払いを行い、売り手が金融商品を渡すこと。

出典 (社)投資信託協会投資信託の用語集について 情報

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