受止める(読み)ウケトメル

デジタル大辞泉 「受止める」の意味・読み・例文・類語

うけ‐と・める【受(け)止める】

[動マ下一][文]うけと・む[マ下二]
自分の方に向かってくるものを支えて、その進行攻撃を止める。「ボールを―・める」
事柄意味をしっかりと理解する。自分の問題として認識する。「忠告を謙虚に―・める」
[類語]防ぐ防止食い止める支える

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「受止める」の意味・読み・例文・類語

うけ‐と・める【受止・受留】

  1. 〘 他動詞 マ行下一段活用 〙
    [ 文語形 ]うけと・む 〘 他動詞 マ行下二段活用 〙
  2. 落ちてくるものや向かってくるものなどを支えて、進みを止める。
    1. [初出の実例]「うけとむる袖をし緒にてつらぬかば涙の玉のかずは見てまし〈伊勢〉」(出典:新勅撰和歌集(1235)物名・一三五〇)
    2. 「旗は忽(たちまち)に師直が幕の中にぞ落たりける。〈略〉師直甲(かぶと)を脱いで、左の袖に受(ウケ)留め」(出典太平記(14C後)二九)
  3. 攻撃を食い止める。
    1. [初出の実例]「打ける太刀を弓手の袖に受留(ウケトメ)」(出典:太平記(14C後)一四)
  4. 情勢などを明確に認識する。自分の問題として自覚する。
    1. [初出の実例]「他人より助けを得たることを最も速かに招認(〈注〉ウケトメル)する」(出典:西国立志編(1870‐71)〈中村正直訳〉一)

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