日本歴史地名大系 「古家間屋敷跡」の解説 古家間屋敷跡こけまやしきあと 広島県:比婆郡比和町森脇村古家間屋敷跡[現在地名]比和町森脇久泉原(くせんばら)川と比和川合流点北方の山麓にある、大鉄山師名越家の屋敷跡。広さ一千坪余といわれ、山止め・大手などに整った石垣をめぐらし、小型ながら堀を設けるなど、鉄山師の経済力を示している。名越氏の系譜には諸説あるが、「久代記」(山口県文書館蔵)など軍記物によるところが多く、明らかでない。江戸時代初期より森脇(もりわき)村を中心に鉄山業を営み、牧原(まきはら)谷と八川(やこう)谷の間に屋敷を構えたところから屋号を「中間」と称し、のち分家として古家間・前中間が分れ、名越三家として繁栄したと伝えるが、古家間名越家を中間の分家とすることには異説もある。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by