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古詩源 こしげんGǔ shī yuán

世界大百科事典 第2版の解説

こしげん【古詩源 Gǔ shī yuán】

清の沈徳潜(しんとくせん)が《唐詩別裁集》にひきつづき,1719年(康熙58)に編集した先秦から隋までの詩の総集。14巻。沈徳潜は,唐詩が詩の“極盛”であるとする点では明の李夢陽(りぼうよう)ら古文辞派の説を引き継ぐが,彼らが唐詩に固執してその模倣に終わったことを反省して,《詩経》のほかにも詩の源流をさぐろうとした。王士禎の《古詩選》を参考にしてはいるが,五言,七言詩に限定せず,三言,四言の〈古逸〉〈雑歌謡〉も集録する。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

古詩源
こしげん

中国、隋(ずい)以前の古詩の総集。清(しん)の沈徳潜(しんとくせん)の編。全14巻。詩、楽府(がふ)、俚謡(りよう)などを時代順、作者別に並べる。詩の類では976首。時代では晋(しん)詩を、作者では陶淵明(とうえんめい)をもっとも多くとる。沈徳潜の選んだ唐・明(みん)・国朝詩(清)の名詩選である別裁集とともに、清代格調派の主張をうかがうに足るが、その選択はほぼ妥当である。1719年に本書が刊行されて以来、広く世の支持を受け、古詩の入門書として流行した。張玉穀(ちょうぎょくこく)の『古詩賞析(こししょうせき)』も、やはり『古詩源』に準拠しており、これもかなり盛行をみた。[佐藤一郎]
『内田泉之助著『漢詩大系4・5 古詩源 上下』(1964、65・集英社)』

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世界大百科事典内の古詩源の言及

【古詩】より

…広義には,平仄(ひようそく)や句数の制約を受けない唐以前の中国の詩を総称する。清の沈徳潜(しんとくせん)の《古詩源》などは,そうした詩を集めたもの。またそのような古い形式にのっとって作られた唐以後の詩をも古詩という。…

【沈徳潜】より

…明代の古文辞派の説をうけるものではあるが,古典の選択に対する態度はより寛容である。詩の実作はやや平板に堕するが,詩論書《説詩晬語(せつしさいご)》,および体系的な選評シリーズである《古詩源》と唐詩・明詩・清詩の各《別裁集》は,今日も広く利用されている。【松村 昂】。…

※「古詩源」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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