(読み)キョウ

デジタル大辞泉 「叫」の意味・読み・例文・類語

きょう【叫】[漢字項目]

常用漢字] [音]キョウ(ケウ)(呉)(漢) [訓]さけぶ
甲高い声を張りあげる。「叫喚号叫絶叫
難読雄叫おたけ

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精選版 日本国語大辞典 「叫」の意味・読み・例文・類語

さけび【叫】

  1. 〘 名詞 〙 ( 動詞「さけぶ(叫)」の連用形の名詞化 )
  2. 叫ぶこと。大声をあげること。また、その声。叫び声。擬人的に、物が出す音にいう場合もある。
    1. [初出の実例]「ソノ タタカイト saqebino(サケビノ) ヲトワ コトモ ギョウサンニ アッタ」(出典:天草本伊曾保(1593)蛙と鼠の事)
    2. 「鉄製のわが万寿丸も、この苦悶には堪へかねて、断末魔の叫びを挙げる」(出典:海に生くる人々(1926)〈葉山嘉樹〉二)
  3. ( 比喩的に ) ある事柄に関する強い主張や要望。

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普及版 字通 「叫」の読み・字形・画数・意味


常用漢字 6画

(旧字)
5画

[字音] キョウ(ケウ)
[字訓] さけぶ

[説文解字]

[字形] 形声
声符は(きゆう)。〔説文〕二上に「(よ)ぶなり」という。(こ)は(こ)声。みな擬声語。〔左伝、襄三十年〕「或ひと宋の大びて曰く、(きき)出出と」というのは、と火の声が近く、火の出る予兆とされる話である。もまた叫ぶ声をいう。

[訓義]
1. さけぶ、よぶ、よびたてる。
2. なく、なく声、鳥の声など。

[古辞書の訓]
名義抄 ヨバフ・ナク・サケブ 〔字鏡集〕 ナク・ヨバフ・ホユ・サケブ・コヱ

[語系]
kyu、kyは声近く、鳥の高い声。哮xeu、吼xo、囂xi、號(号)hhuも、それぞれ動物などの鳴き声である。

[熟語]
叫応・叫聒・叫喊・叫喚・叫奐・叫・叫・叫叫叫曲・叫吟・叫呼・叫吼叫号・叫囂・叫采・叫数叫子・叫春・叫嘯・叫然・叫噪・叫譟叫笛・叫呶・叫怒・叫破・叫罵・叫売
[下接語]
哀叫・喚叫・歓叫・喜叫・驚叫・響叫・吟叫・警叫・呼叫・孤叫・叫・号叫・斉叫・清叫・絶叫・大叫・悲叫・抃叫

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