デジタル大辞泉 「叫喚」の意味・読み・例文・類語 きょう‐かん〔ケウクワン〕【叫喚】 [名](スル)1 大声でわめきさけぶこと。「阿鼻あび叫喚」「厨の燃え立つ底より一声―せるは誰」〈紅葉・金色夜叉〉2 「叫喚地獄」の略。[類語]叫び声・絶叫・怒号・咆哮・遠吠え・叫び・喚き声・喚声・怒鳴り声・罵声・怒声 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「叫喚」の意味・読み・例文・類語 きょう‐かんケウクヮン【叫喚】 〘 名詞 〙① ( ━する ) 大声をあげてさけんだりわめいたりすること。わめきさけぶこと。「阿鼻叫喚」[初出の実例]「火を遁れて出る者は、矢に驚きて火中に還り入りて叫喚す」(出典:将門記(940頃か))「叫喚(ケウクヮン)求食(くじき)の声啾々として」(出典:太平記(14C後)一八)[その他の文献]〔宋書‐廬陵孝献王義真伝〕② 「きょうかんじごく(叫喚地獄)」の略。[初出の実例]「残りとどまる人々のをめきさけびし声、叫喚大叫喚のほのほの底の罪人も、これには過ぎじとこそおぼえさぶらひしか」(出典:平家物語(13C前)灌頂)[その他の文献]〔仏五百弟子自説本起経〕 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例