可観測性の理論(読み)かかんそくせいのりろん(英語表記)theory of observation

世界大百科事典 第2版の解説

かかんそくせいのりろん【可観測性の理論 theory of observation】

対象とするシステムを線形ダイナミカルシステムで表したとき,現時点から過去のある時間区間にわたる出力信号の測定データから,システムの現時点の内部状態を一意的に決めることができるとき,そのシステムは可観測であるという。数学のことばでいえば,システムの状態変数(状態空間)の現在値が過去の測定値の時間関数の線形汎関数として求めうるための条件が可観測性である。これは,物理的には,システムの出力と内部状態のつながりぐあいを明確にするために導入された概念であり,入力と内部状態の関係を規定する可制御性controllabilityの概念と双対になる。

出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報

関連語をあわせて調べる

今日のキーワード

終末時計

アメリカの科学雑誌『ブレティン・オブ・ジ・アトミックサイエンティスツ』が毎号表紙に掲げている「地球最後の日」までの時間を表示する時計。核戦争の危機を訴え,1947年に初めて登場。米ソ冷戦の終結を迎えて...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android