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台湾沖航空戦 たいわんおきこうくうせん

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

台湾沖航空戦
たいわんおきこうくうせん

太平洋戦争中,1944年 10月 12~16日に台湾を空襲したアメリカ機動部隊と日本の基地航空部隊との航空戦。 10月 12日にアメリカ機動部隊から発進した約 1400機が台湾南部,北部を空襲したので,豊田副武連合艦隊司令長官は「捷号 (しょうごう) 作戦」を発動して第2,3航空艦隊 (基地航空部隊) ,海上護衛用機まで投入して反撃を命じた。日本の基地航空隊,特に夜間レーダ (電探) 雷撃を主任務としたT部隊は台湾沖,フィリピン方面にあるアメリカ機動部隊に反復攻撃を加え,大本営は撃沈航空母艦 (空母) 11隻,戦艦2隻,巡洋艦3隻,巡洋艦または駆逐艦1隻,大破空母8隻,戦艦2隻,巡洋艦1隻などの戦果を発表した。しかし夜間のための自爆機の誤認,電探に対する電波妨害,搭乗員の技量低下,戦果判定の不適切などのため,実際にはアメリカの巡洋艦2隻を大破し,空母2隻,軽巡洋艦2隻に軽微な損害を与えただけであった。日本側が約 650機を失ったのに対し,アメリカ側は 75機であった。日本側の誇大な戦果の判断によって大本営はアメリカ海軍が壊滅したと信じ,追撃戦を命令するなどその後の作戦指導に大きな影響を与えた。

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台湾沖航空戦【たいわんおきこうくうせん】

第2次大戦中にマッカーサーレイテ島上陸支援のため沖縄に攻撃をかけて南下中の米国機動部隊を,台湾にあった日本軍航空隊が集中攻撃した航空戦。1944年10月12〜15日のことで大本営は大戦果を発表したが,事実は2隻の巡洋艦を大破させたのみで,逆に日本機動部隊の航空戦力の大半を失った。

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