合服(読み)アイフク

デジタル大辞泉 「合服」の意味・読み・例文・類語

あい‐ふく〔あひ‐〕【合(い)服/間服】

寒暑の間に着る服の意》春・秋の季節に着る衣服。合い着。
[類語]合い着春着春物夏着夏物夏服冬着冬物冬服秋物

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

日本大百科全書(ニッポニカ) 「合服」の意味・わかりやすい解説

合服
あいふく

日本でいう「合い」、すなわち夏と冬の間の季節に着る服のこと。四季がはっきりしている日本特有の呼び方である。合着(あいぎ)、間着(あいぎ)ともいう。素材は木綿、絹、毛、合繊などほとんどのものを用い、薄すぎず、厚すぎず、着心地のよいものであれば、デザインや色などの面で、大きな制約は受けない。冷暖房が普及した現在の暮らしのなかでは、本来の冬服、夏服を着用する時期は短くなり、合服の活躍期間が長くなっている。室内が暖房されている冬は、外套(がいとう)が暖かいものであれば、内側の服は軽くて活動的な薄手の合服でよく、また、冷房が完備した夏の室内では、いわゆる夏服でなくても過ごせるようになってきたわけである。とくに紳士服の場合は、冬物の総裏の背広が重くて活動しにくいため、半裏仕立ての合服が好まれる傾向にある。婦人服は、アンサンブルのように、組合せや、袖丈(そでたけ)、素材などを広く選択できる。

[浦上信子]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android