20世紀日本人名事典 「吉原 幸子」の解説
吉原 幸子
ヨシハラ サチコ
昭和・平成期の詩人 元・「現代詩ラ・メール」編集発行人。
- 生年
- 昭和7(1932)年6月28日
- 没年
- 平成14(2002)年11月28日
- 出生地
- 東京都新宿区
- 学歴〔年〕
- 東京大学文学部仏文科〔昭和31年〕卒
- 主な受賞名〔年〕
- 室生犀星賞(第4回)〔昭和39年〕「幼年連禱」,高見順賞(第4回)〔昭和49年〕「オンディーヌ」「昼顔」,萩原朔太郎賞(第3回)〔平成7年〕「発光」
- 経歴
- 昭和31年劇団四季に入団し、アヌイ「ユーリディス」などに出演。32年退団。39年第一詩集「幼年連禱」で室生犀星賞を受賞。49年詩集「オンディーヌ」と「昼顔」で高見順賞を受賞。恋愛や裏切りを主題に肉感性豊かな言葉で表現した作品を数多く発表した。53年米国アイオワ大学International Writing Program(4ケ月間)に招かれて参加。58年より詩人の新川和江と共に季刊詩誌「現代詩ラ・メール」を創刊、編集・発行者を務め、女性詩人の作品発表や紹介に力を入れた。平成5年4月40号で終刊。「歴程」同人。エッセイ・童話・翻訳などにも携わった他、モダンダンスの演出、作曲家や歌手と組んでリサイタルを開くなど、詩作以外にも多彩な活動を見せた。他の著書に詩集「発光」、エッセイ「花を食べる」「人形嫌い」などの他、「吉原幸子全詩」(全2巻)がある。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報