昼顔(読み)ヒルガオ

  • Belle de Jour
  • ひるがお ‥がほ
  • ひるがお〔がほ〕
  • 映画
  • 昼顔 (ヒルガオ)

デジタル大辞泉の解説

ヒルガオ科の蔓性(つるせい)の多年草。山の道端や荒れ地に生える。地下茎で増え、長い蔓で他に巻きつく。葉は長楕円形で基部が耳形にとがり、長い柄をもつ。6~8月、淡紅色のらっぱ状の花を日中に開く。 夏》「―に米つき涼むあはれ也/芭蕉
[補説]作品名別項。→昼顔
原題、〈フランスBelle de jourブニュエル監督、カトリーヌ=ドヌーブ主演による1967年公開のフランス・イタリア合作映画。上流階級の貞淑な人妻が、昼の間だけ娼婦となって歪んだ性的欲望を満たそうとする姿を描く。ベネチア国際映画祭金獅子賞受賞。

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デジタル大辞泉プラスの解説

1967年製作のフランス・イタリア合作映画。原題《Belle de jour》。監督:ルイス・ブニュエル、出演カトリーヌ・ドヌーブ、ジャン・ソレル、ジュヌビエーブ・パージュほか。第28回ヴェネチア国際映画祭金獅子賞受賞。
吉原幸子の詩集。1973年刊行。本作と1972年刊行の「オンディーヌ」により、第4回高見順賞受賞。
2017年の日本映画。監督:西谷弘、出演:上戸彩、斎藤工、伊藤歩、平山浩行ほか。2014年に放映されたテレビドラマ「昼顔~平日午後3時の恋人たち~」の3年後を描く。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

フランス・イタリア合作映画。1967年作品。ルイス・ブニュエル監督作品、原作はジョゼフ・ケッセルの同名小説である。医師ピエールの、美しい妻セヴリーヌ(カトリーヌ・ドヌーブ)は、パリで人も羨む生活を送っていた。しかし彼女は夫と接することができないでいた。ある日彼女は友人アンリ(ミシェル・ピコリMichel Piccoli、1925―2020)から、裕福な客を相手にする売春宿の話を聞いて心がひかれ、昼だけの娼婦となり「昼顔」とよばれるようになる。幼時の性体験に根ざした女性の行動と心の不可解に迫る問題作。第28回ベネチア国際映画祭で金獅子賞を受賞。約40年後の2006年、アンリとセヴリーヌが再会する後日譚『夜顔』Belle toujoursが、ポルトガルの監督マノエル・デ・オリベイラ(ブニュエルと5歳違いの同世代)の手で製作された。セヴリーヌ役はビュル・オジェBulle Ogier(1939― )。

[出口丈人]

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精選版 日本国語大辞典の解説

〘名〙 ヒルガオ科のつる性多年草。各地の路傍や野原にふつうに生える。根茎は白色で地中をはう。茎は細く他物にからんでよじのぼる。葉は長柄をもち互生、矢羽形で基部が切れ込み長さ約一〇センチメートル。夏、梢上の葉腋に直径五センチメートルぐらいの淡紅色の漏斗状花を一個ずつつける。萼の外側に、先のとがった卵形の苞葉が二個相対してつく。全草を利尿薬に用いる。花が日中に咲くのでこの名がある。漢名旋花・鼓子花。《季・夏》
※俳諧・毛吹草(1638)五「昼㒵も猫の目でしれ花盛〈正直〉」

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