向点(読み)コウテン(その他表記)apex

翻訳|apex

デジタル大辞泉 「向点」の意味・読み・例文・類語

こう‐てん〔カウ‐〕【向点】

天文学で、一つ天体、特に太陽の運動方向と天球との交わる点。

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精選版 日本国語大辞典 「向点」の意味・読み・例文・類語

こう‐てんカウ‥【向点】

  1. 〘 名詞 〙 太陽または太陽系の運動方向と天球面との交点ヘルクレス座内にある。太陽向点

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「向点」の意味・わかりやすい解説

向点
こうてん
apex

太陽近傍の多くの恒星銀河系の中心のまわりを回っている。太陽は,その平均的回転運動からわずかにずれているために,近傍の恒星に対し相対運動する。その方向を向点,または太陽向点という。相対運動は,近傍の星の速度の平均値または最頻値から求められる。平均値から求められた標準太陽運動は,統計に用いる星の種類によって異なるが,最頻値から求めた基本太陽運動はあまり星の種類によらず,より一般性がある。向点の位置は赤経 268°,赤緯 26°でヘルクレス座の方向,運動速度は秒速 15.4kmである。

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