軍楽(読み)ぐんがく(英語表記)military music

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

軍楽
ぐんがく
military music

軍隊で士気の鼓舞や式典のために演奏される音楽。起源は古く,前6世紀頃にギリシア軍が突撃の際,勇壮な軍楽を演奏して兵士の士気を鼓舞したといわれる。近世に入ると次第に儀礼,観閲式,または慰安に使われるようになった。行進曲はその代表的なもの。楽団の編成管楽器を中心に打楽器を加え,民俗楽器や弦楽器を用いることもある。近世の吹奏楽による軍楽隊は,フランス王ルイ 14世が 17世紀中期に,J.リュリに創設させたのが初期の例。日本では明治2 (1869) 年に,薩摩藩が横浜に藩士 30人を送ってイギリス人から軍楽の伝習を受けたのが初めである。

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デジタル大辞泉の解説

ぐん‐がく【軍楽】

軍隊で、士気を奮いたたせるためや式典などで奏される音楽。管楽器に打楽器を加えた編成のものが多い。

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大辞林 第三版の解説

ぐんがく【軍楽】

軍隊の士気をふるいたたせるために演奏する音楽。

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精選版 日本国語大辞典の解説

ぐん‐がく【軍楽】

〘名〙 軍隊で、士気を鼓舞するためや、式典などの際に演奏する音楽。また、その楽曲。
※愛弟通信(1894‐95)〈国木田独歩〉波濤「かく記しつつある時、旗艦盛に軍楽(クンガク)を奏するをきく」 〔後漢書注‐礼儀志・朝会〕
[語誌]「平家‐一一」に「平家みかた勝ぬとて、しきりにせめ鼓うって」とあるように、日本でも古くから、兵士の士気の鼓舞や、通信を目的として、鼓などの楽器を持つことがあった。しかし、「軍楽」と呼ばれるようになったのは、幕末に幕府や諸藩に西洋式軍制が導入されて以降のことで、明治四年(一八七一)、陸・海軍設立時に、それぞれに軍楽隊を置いたことにより、日本の近代的な軍楽が確立していった。

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