鹿鳴(読み)ロクメイ

精選版 日本国語大辞典 「鹿鳴」の意味・読み・例文・類語

ろく‐めい【鹿鳴】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ① 鹿の鳴くこと。また、その声。
    1. [初出の実例]「鹿鳴(ロクメイ)の呦々(ゆうゆう)たる」(出典:詩文の粉飾(1889)〈内田魯庵〉)
    2. [その他の文献]〔詩経‐小雅・鹿鳴〕
  3. ② ( 「詩経」の「小雅・鹿鳴」の詩が群臣や賓客をもてなす宴会のときに詠ずる歌と解されているところから ) 宴会のときに奏する音楽。また、宴会。
    1. [初出の実例]「爰洛水春遊、昔日閣レ筆、商飇秋宴、今時巻レ筵、鹿鳴再停、人心不レ楽」(出典:本朝文粋(1060頃)二・停九日宴十月行詔〈大江朝綱〉)
    2. [その他の文献]〔曹植‐求通親親表〕
  4. ③ 「ろくめい(鹿鳴)の宴①」の略。また、その宴で歌う歌。〔韓愈‐送楊少尹序〕

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普及版 字通 「鹿鳴」の読み・字形・画数・意味

【鹿鳴】ろくめい

群臣嘉賓をする詩。〔詩、小雅、鹿鳴〕(いういう)として鹿鳴き 野の(へい)(かわらよもぎ)を(は)む 我に嘉り 瑟(しつ)を鼓し笙を吹く

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故事成語を知る辞典 「鹿鳴」の解説

鹿鳴

賓客をもてなす宴会をいうことば。

[由来] 「詩経―小雅・鹿鳴」の詩の一節から。「呦呦ゆうゆうたる鹿鳴、野の苹ひょうを食はむ。我に嘉か賓ひん有り、瑟しつを鼓こし笙しょうを吹く(やさしい声で鹿が鳴き、野原の草を食べている。私のところにお客さんが来てくれたので、琴や笛を奏でて歓待する)」とあります。この詩は、紀元前一一世紀ごろ、周王朝の時代の中国で、王が家臣や賓客を招いて催した宴会で、うたわれたものだとされています。

[解説] 明治時代の中ごろに、外国からの賓客をもてなす宴会が開かれた建物「鹿鳴館」の名前は、この故事に由来しています。

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