和銅寺(読み)わどうじ

日本歴史地名大系 「和銅寺」の解説

和銅寺
わどうじ

[現在地名]高来町法川名

湯江ゆえ川の西手にある。法川山と号し、曹洞宗本尊は十一面観音。和銅元年(七〇八)行基による開創と伝え、当初天台宗で、ただちに寺号を許され、勅願寺になったという(「和銅寺記」寺蔵文書など)。のち七堂伽藍が整備され、慈覚大師も住して仁王像を残したという。宝治二年(一二四八)肥前密院の総管になったとされるが、のち兵火などで衰退を余儀なくされ、寺宝諸仏を守るのみとなった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

デジタル大辞泉プラス 「和銅寺」の解説

和銅寺

長崎県諫早市にある曹洞宗の寺院山号は法川山、本尊は十一面観世音菩薩。和銅元年(708年)、行基による開創と伝わる。当初は天台宗。元明天皇の勅願寺で、元号が寺の名称となった。

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