和魂洋才(読み)ワコンヨウサイ

デジタル大辞泉 「和魂洋才」の意味・読み・例文・類語

わこん‐ようさい〔‐ヤウサイ〕【和魂洋才】

《「和魂漢才」の類推から明治になってできた語》日本人が伝統的な精神を忘れずに西洋文化を学び、巧みに両者を調和させること。

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精選版 日本国語大辞典 「和魂洋才」の意味・読み・例文・類語

わこん‐ようさい‥ヤウサイ【和魂洋才】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「和魂漢才」の類推から作られた語 ) 日本人固有の精神をもって西洋伝来の学問知識取捨・活用するという行き方。明治以後、日本の洋学摂取の際に用いられた。
    1. [初出の実例]「日本の国家社会で有用の材となるには、和魂洋才(ワコンヤウサイ)でなくては行けません」(出典:なのりそ(1911)〈森鴎外〉)

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四字熟語を知る辞典 「和魂洋才」の解説

和魂洋才

日本人固有の精神をもって西洋伝来の学問・知識を取捨・活用するという行き方。

[使用例] 日本の国家社会有用の材となるには、和魂洋才でなくては行けません[森鷗外*なのりそ|1911]

[使用例] 連綿としてつづいている和魂洋才という意識は[唐木順三*近代日本の思想文化|1953]

[解説] 「和魂漢才」からの類推で作られた語。明治以後、日本の洋学摂取の際に用いられました。

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