和魂漢才(読み)わこんかんさい

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

和魂漢才
わこんかんさい

和魂」は日本民族固有の精神,「漢才」は中国伝来の知識,学問をいう。 10世紀頃より現れた概念で,日本固有の精神をもって中国の学問を吸収,消化することを意味し,日本の文化,学問の特質をなすにいたった。

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デジタル大辞泉の解説

わこん‐かんさい【和魂漢才】

《「菅家遺誡(かんけいかい)」から。もとは、学問から得た知識と実生活上の才知の意で、総合的な判断力をさした語》中国の学問を学んで、それを日本固有の精神に即して消化すること。

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大辞林 第三版の解説

わこんかんさい【和魂漢才】

〔「菅家遺誡」から〕
日本固有の精神と中国渡来の学問。日本固有の精神を失わないで、中国の学問を消化・活用するべきである、の意。

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精選版 日本国語大辞典の解説

わこん‐かんさい【和魂漢才】

〘名〙 (「やまとだましい」と「からざえ」を語の対句としたもの) 学問としての漢学を学ぶと同時に実際の事例に対しての適切で総合的な判断力の必要をいったもの。後世、「やまとだましい」の語義の推移につれて変化し、日本人固有の精神をもって中国伝来の学問や知識を取捨・活用することの必要性と重要性を説く理念を表わす語となった。
※菅家遺誡(鎌倉末か)一「凡国学所要、雖渉古今天人、其自和魂漢才、不其閫奥矣」

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