デジタル大辞泉
「善巧方便」の意味・読み・例文・類語
ぜんぎょう‐ほうべん〔ゼンゲウハウベン〕【善▽巧方便】
仏語。臨機応変に、巧みに手だてを講じて人を導くこと。また、その方法。
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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ぜんぎょう‐ほうべんゼンゲウハウベン【善巧方便】
- 〘 名詞 〙 仏語。仏菩薩が衆生を救うにあたって、相手の素質や性格に応じた方法を巧みに用いて教化すること。機に応じて、いろいろの手段をとること。また、そのような手段。ぜんこうほうべん。
- [初出の実例]「我れに一つの善巧方便(ゼンゲウハウベン)を授け給ふに依って、無始の煩悩忽に除滅し」(出典:栂尾明恵上人伝記(1232‐50頃)上)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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善巧方便
ぜんぎょうほうべん
仏教用語。衆生を救うために,衆生の機根 (素質) に応じて種々の方便を用いること。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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世界大百科事典(旧版)内の善巧方便の言及
【方便】より
…一般的には〈方法〉〈巧みなてだて〉ということ。ただし,仏教で方便を用いる場合は基本的に,すぐれた教化(きようけ)方法,サンスクリットのupāya‐kauśalya(善巧方便)ということであり,衆生を真実の教えに導くためにかりに設けた教えの意味である。経典・論釈のみならず,文学作品などに用いられる場合,微妙な意味の変化がみられるが,基本の意味をふまえることによって理解できよう。…
※「善巧方便」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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