世界大百科事典 第2版「喘息性気管支炎」の解説
ぜんそくせいきかんしえん【喘息性気管支炎 asthmatic bronchitis】
出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報
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喘息様気管支炎ともいい、乳幼児で喘鳴(ぜんめい)を主とし、呼吸困難はないか、あっても軽度で、反復性の一般に予後良好な喘息類似の症状を呈する気道疾患につけられた症候群名で、独立した疾患名ではない。小児、とくに年少の乳幼児では、成人に比べて気管支内腔(ないくう)が狭く、反応性も高いため、種々の要因によって容易に喘鳴、気道狭窄(きょうさく)症状を呈する。したがってこの診断名は、小児科の実地臨床でよく用いられている。このなかには反復性気管支炎、アレルギー性気管支炎(喘息前段階)、軽症型気管支喘息、慢性気管支炎などの種々の気道疾患が含まれており、この診断名は用いるべきでないという考えが強い。成人においても喘鳴と呼吸困難を伴う疾患を正しく診断することはかならずしも容易でなく、喘息性気管支炎という診断名を用いることがあるが、呼吸器疾患研究者の大多数は独立疾患名としてこの診断名を用いることに賛成していない。
[山口智道]
…(1)第一種地域 事業活動その他の人の活動に伴って,相当範囲にわたる著しい大気の汚染が生じ,その影響による疾病が多発しているが,汚染物質と健康被害との間に特異的な関係がなく,被害者個々人について原因物質を特定することが困難な疾病の多発した地域として指定されているもので,東京都19区,川崎2区,四日市臨海地域,大阪市全域,北九州市洞海湾地域など41地域が指定地域となっている。疾病としては,慢性気管支炎,気管支喘息,喘息性気管支炎,肺気腫とこれらの続発症が定められており,3年間以上これらの地域に居住または通勤した者が指定疾病にかかっている場合に認定されることになっている。認定は,認定を受けようとする者の申請に基づき,指定地域を管轄する都道府県知事,政令市(区)長が医師,法律家などの専門家による公害健康被害認定審査会の意見を聴いて行うことになっている。…
※「喘息性気管支炎」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
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