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喫煙と健康障害 きつえんとけんこうしょうがい

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家庭医学館の解説

きつえんとけんこうしょうがい【喫煙と健康障害】

 喫煙は、「百害あって、一利なし」が、さまざまな研究で明らかになりました。たばこの煙には、約4000種類の化学物質が含まれ、そのなかには、健康障害を誘発するものがあるのです。
●がん
 喫煙は、肺がんを発生させる危険が高くなります(コラム肺がんの早期発見」)。そのほか、口腔(こうくう)・咽頭(いんとう)・喉頭(こうとう)・食道・胃・肝臓・膵臓(すいぞう)・子宮頸部(しきゅうけいぶ)・膀胱(ぼうこう)のがんの発生も高めます。
虚血性心疾患(きょけつせいしんしっかん)
 非喫煙者よりも、喫煙者のほうが、狭心症(きょうしんしょう)・心筋梗塞(しんきんこうそく)などの虚血性心疾患の発生率と死亡率が高くなります(心筋梗塞(症)の「心筋梗塞とは」の虚血性心疾患は増えているか)。
●呼吸器の病気
 慢性気管支炎肺気腫(はいきしゅ)などの慢性閉塞性肺疾患(まんせいへいそくせいはいしっかん)や気管支ぜんそくになりやすいことが知られています。
●妊娠
 妊婦がたばこを吸うと、低体重児出生、早産、周産期死亡、妊娠合併症などがおこりやすくなります。
●その他の健康障害
 喫煙は、胃(い)・十二指腸潰瘍(じゅうにしちょうかいよう)やクローン病の発生率・再発率を高め、治癒率(ちゆりつ)を低下させ、脳萎縮(のういしゅく)・聴力低下・骨粗鬆症(こつそしょうしょう)・老化を促進するといわれます。
受動喫煙(じゅどうきつえん)と健康障害
 たばこを吸っている人の煙を吸い込むのを受動喫煙といい、喫煙者と同じ健康障害がおこります。
 夫がたばこを吸うと、その妻の肺がんや虚血性心疾患の発生率や死亡率が高くなることが、日本をはじめとする世界各国の研究で証明されています。
●禁煙の効果
 禁煙して15年、早ければ10年たつと、喫煙による障害が消退し、非喫煙者と同じ程度のリスクとなることが知られています。
 したがって、禁煙がたいせつで、これまでにいろいろな方法が試みられてきましたが、結局は、本人にやめる気がなければ成功しないというのが実情のようです。
 このため、たばこを吸わないように未成年者のうちから教育するとともに、たばこの広告の規制、防煙・分煙・禁煙サポートの実行などの対策が、厚労省を中心に進められています。

出典|小学館
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