嚢虫(読み)ノウチュウ

デジタル大辞泉 「嚢虫」の意味・読み・例文・類語

のう‐ちゅう〔ナウ‐〕【×嚢虫】

条虫類の幼生の一型。卵から生じた6個のかぎをもつオンコスフェラ幼生が、中間宿主体内で袋状に変態したもの。終結宿主に摂取されると頭節腸壁に固着し、成体となる。

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精選版 日本国語大辞典 「嚢虫」の意味・読み・例文・類語

のう‐ちゅうナウ‥【嚢虫】

  1. 〘 名詞 〙 ジョウチュウ類の発育過程における幼虫型の一つ。中間宿主である豚や牛の組織中に潜み、多く卵形であるが、成虫種類によって異なる。この幼虫のはいった肉をよく火を通さずに食べると、消化器官内で長大な成熟条虫となる。嚢尾虫。キスチケルクス。〔生物学語彙(1884)〕

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「嚢虫」の意味・わかりやすい解説

嚢虫
のうちゅう
cysticercus

条虫類のうち,特に円葉目動物の幼生の一時期をさす。すなわち,内部六鉤幼虫の形成された卵が中間宿主の体内に入り,組織に穿孔し,体腔肝臓などにおいて胞嚢状の六鉤幼虫が宿主の幼虫となるが,これを嚢虫または嚢尾虫という。捕食などによって嚢虫は中間宿主の組織とともに終宿主内に入り,そこで成虫となる。

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動植物名よみかた辞典 普及版 「嚢虫」の解説

嚢虫 (フクロムシ)

動物。根頭目の海産動物の総称

出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報

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