…行基が741年(天平13)までに河内,和泉,摂津,山背(城)国などに造った池15,溝7,堀4,樋3,道1,港2,布施屋(ふせや)(調庸運脚夫や役民(えきみん)を宿泊させ食料を与える)9などの農業・交通関係施設の位置と規模が〈天平十三年記〉(《行基年譜》所引)に記される。 《行基年譜》(1175,泉高父宿禰著)には彼が745年ころまでに畿内に開いたいわゆる四十九院の寺の位置と建立年代が記され,これも庶民の信者の寄進や協力で造られた。四十九院は社会事業施設と結合しており,たとえば狭山池院(大阪府南河内郡狭山町)には狭山池,昆陽(こや)施院(昆陽寺。…
※「四十九院」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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