中国で辛亥(しんがい)革命の端緒となった民衆による反体制運動。日清(にっしん)戦争後、列強は中国に対する既得権獲得に狂奔した。こうしたなかで、1911年5月、清朝政府は鉄道国有化令を出し、郵政大臣盛宣懐(せいせんかい)の名でイギリス、アメリカ、ドイツ、フランス4か国の借款団から600万ポンドを借り、民営の湖広(ここう)鉄道を国有化の美名のもとで外国に売り渡そうとした。政府のこの買弁政策に対し、四川、湖北、広東(カントン)各省を中心に、反清・反帝国主義を内容とする、鉄道を守る「保路(ほろ)」運動が起こり、初め陳情、請願の形をとったが、四川省の陳情団40余名が官憲の手によって射殺されると、9月には数百万の大衆が参加する一大武装闘争に発展した。清朝政府は大臣端方(たんぽう)に湖北軍を率いて鎮圧させた。しかし鎮圧がほぼ成功したかにみえたころ、手薄となった湖北省の武昌(ぶしょう)で革命ののろしがあがり、10月10日に新軍、同盟軍が蜂起(ほうき)し、辛亥革命が始まった。
[山下龍三]
出典 旺文社世界史事典 三訂版旺文社世界史事典 三訂版について 情報
出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報
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