四条畷の戦

山川 日本史小辞典 改訂新版 「四条畷の戦」の解説

四条畷の戦
しじょうなわてのたたかい

1348年(貞和4・正平3)1月5日,河内国四条畷(現,大阪府四条畷市)で高師直(こうのもろなお)軍が楠木正行(まさつら)軍を撃破した戦。1347年11月26日の瓜生野(うりゅうの)の戦で敗北した足利方は,12月に吉野攻略のため大軍動員。翌1月,師直率いる6万騎が四条畷と周辺の飯盛・生駒山に,高師泰率いる2万騎が堺に進出。南朝方はこれを迎え撃ち,四条隆資の率いる2万騎が飯盛山の足利方を足止めし,正行の率いる3000騎が師直軍本陣と衝突したが,正行一族は敗死。師直軍は大和に進攻して吉野行宮(あんぐう)を焼いた。後村上天皇は賀名生(あのう)に脱出したが,南朝に壊滅的打撃を与えた。また師直の威勢が高まり,足利直義との対立を激化させた。

出典 山川出版社「山川 日本史小辞典 改訂新版」山川 日本史小辞典 改訂新版について 情報

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