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「国連レバノン暫定軍」の解説
国連レバノン暫定軍
1978年からレバノン南部地域一帯に展開している国連平和維持軍。同年イスラエルがレバノンに軍事侵攻した際、安保理が撤兵を決議し、あわせて休戦監視のために同軍を派遣したもので、本部を南レバノンのナコウラに置く。82年にイスラエルが再びレバノンに軍事侵攻した際には阻止しようとした同軍も突破され、また96年にレバノン南部の街カナが空爆された際はヒズボラの拠点だとの理由でUNIFILのフィジー軍部隊が駐留する拠点が標的となった。2006年のイスラエルによるレバノン攻撃でも、やはり南部の街ヒアムにある施設がイスラエル軍によって攻撃されるなど、攻撃対象とされる頻度が国連平和維持軍としては異例なまでに多い。実戦部隊ではないのに犠牲者もきわめて多く、06年6月までで約250人にのぼる。それまでの兵員数は約1990人だったが、同年8月の停戦決議を受けて1万5000人に増強されることになった。
出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報
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国連レバノン暫定軍
こくれんレバノンざんていぐん
United Nations Interim Force in Lebanon; UNIFIL
1978年のイスラエルとレバノンの紛争に際して,秩序の回復のために国連安保理によってレバノン南部に派遣された兵力。パレスチナ・ゲリラのイスラエルへの侵入に対抗してイスラエル軍は同年3月レバノン南部に侵攻した。安保理はイスラエルに対してレバノン領土での軍事行動の即時停止を要請,イスラエル軍のレバノン南部からの撤退を確認して国際平和と安全を回復し,レバノン政府が同地域で有効な権威を回復するのを助けるために組織した。当初は6ヵ月の任務だったが,延長されて現在に至っている。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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