第2次大戦後、国連が紛争地の平和維持を図るため、平和維持軍や監視団を現地に派遣して行ってきた活動。国連憲章が想定する集団安全保障制度が冷戦期の東西対立で機能せず、試行錯誤しながら実績を積み重ねてきたため明確な定義はない。英語の頭文字から「PKO」と呼ばれる。アフリカや中東を中心に16のPKOを展開中。最大規模の国連コンゴ安定化派遣団(MONUSCO)は文官含め2万2千人近い要員を擁する。PKOへの兵士派遣国は120カ国以上。日本は2番目のPKO予算拠出国。(共同)
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国際連合が地域紛争の再発や拡大を防止するために行う活動。国連安全保障理事会や国連総会の決議にもとづき,原則として紛争当事国・当事者の停戦,派遣合意により,国連が軍隊,文民を派遣し,停戦や兵力引き離しの監視,治安維持,選挙管理などの活動にあたる。1956年のスエズ戦争時の国連緊急軍の活動が,大規模なものとしては最初。冷戦後,カンボジア,旧ユーゴスラヴィア,ソマリアなど多くの地域で実施され,地域紛争の沈静化に中心的役割を果たしている。
出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報
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