国際標準音(読み)こくさいひょうじゅんおん(その他表記)international standard pitch

精選版 日本国語大辞典 「国際標準音」の意味・読み・例文・類語

こくさい‐ひょうじゅんおん‥ヘウジュンオン【国際標準音】

  1. 〘 名詞 〙 国際的に定められた楽音の高さの標準。一八五九年のパリ会議でイ音の振動数が毎秒四三五のものを国際標準音とすることに決め、ヨーロッパ中心に広く採用された。一方、アメリカでは四四〇がコンサートピッチとして普及し、一九三九年ロンドンの国際会議で四四〇(室温摂氏二〇度のとき)を国際標準音に決定。インターナショナル‐ピッチ。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「国際標準音」の意味・わかりやすい解説

国際標準音
こくさいひょうじゅんおん
international standard pitch

楽音の高さの標準として国際的に定められた音。単に標準音ともいう。楽音を一定規則に従って高さの順に配列したものを音階という。音階の各音の高さは相対的に決定できるが,その絶対値を決めるには,どれか1つの音の高さをある一定値に押えなければならない。この値としては,1939年の国際会議でイ音を 440Hzとすることに統一され,日本でも 48年から採用している。楽器はすべてこの音をもとに調律される。オーケストラの場合は,オーボエのイ音をもとにして調律するのが普通である。

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改訂新版 世界大百科事典 「国際標準音」の意味・わかりやすい解説

国際標準音 (こくさいひょうじゅんおん)

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世界大百科事典(旧版)内の国際標準音の言及

【標準音】より

…どの音を標準音とするかは民族や時代によりさまざまで,ジャンルによって異なる場合もあった。ヨーロッパ音楽では伝統的にイ音が標準とされ,1939年のロンドン国際会議以後はイ=440Hz(室温20℃のとき)が国際標準音international pitchとして認められている。日本では1948年に文部省が440Hzを採用し今日にいたっている。…

※「国際標準音」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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