園原(読み)ソノハラ

デジタル大辞泉 「園原」の意味・読み・例文・類語

そのはら【園原】

長野県下伊那郡阿智村にある台地。[歌枕
「―や伏屋におふる帚木ははきぎのありとは見えてあはぬ君かな」〈新古今・恋一〉

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精選版 日本国語大辞典 「園原」の意味・読み・例文・類語

そのはら【園原】

  1. 長野県下伊那郡阿智村の地名岐阜県との境、神坂(みさか)峠東側のふもとにある。木曾道開通前の中山道通路で、各所布施屋(ふせや)が置かれた。歌枕。
    1. [初出の実例]「その原の梢をみればはは木々のうきをほのきく袖もぬれけり」(出典:いほぬし(986‐1011頃))

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日本歴史地名大系 「園原」の解説

園原
そのはら

[現在地名]阿智村大字智里 園原

神坂みさか峠の東方、阿知あち川の支流本谷ほんたに川と横川よこがわ川の合流点の台地上に位置する。古くから「伏屋の里」とよばれ、古代東山道の道筋であり、多くの歌や伝説をもつ地域である。

園原は神坂峠(神の御坂)とともに著名な歌枕で「能因歌枕」「八雲御抄」にあげられる。

<資料は省略されています>

「伏屋」「箒木」は園原といっしょに詠み込まれることが多い。

<資料は省略されています>

近くに神坂峠があり、東山道の難所であったことが歌枕となった理由であろう。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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