デジタル大辞泉 「箒木」の意味・読み・例文・類語 ははき‐ぎ【×箒木/×帚木】 1 ホウキギの別名。《季 夏》2 信濃(長野県)の園原そのはらにあって、遠くからはあるように見え、近づくと消えてしまうという、ほうきに似た伝説上の木。転じて、情があるように見えて実のないこと、また、姿は見えるのに会えないことなどのたとえ。「園原や伏せ屋に生ふる―のありとは見えて逢はぬ君かな」〈新古今・恋一〉3 《語頭の2音が同音であるところから》母の意にかけて用いる。「大后の宮…日の本には―と立ち栄えおはしまして」〈栄花・駒競べの行幸〉(帚木)源氏物語第2巻の巻名。光源氏17歳。源氏の、友人たちとの雨夜の品定めや、空蝉うつせみとの恋の前半部を描く。(帚木)短歌雑誌。昭和5年(1930)、吉沢義則の主宰により創刊。 ほうき‐ぎ〔はうき‐〕【×箒木】 ヒユ科の一年草。高さ約1メートル。茎は堅く細く、下部から多数分枝し、緑色でのち赤色になり、葉は互生する。夏から秋、淡緑色の小花を穂状につける。実は小さく平たい球形で、漢方で地膚子じふしとよび利尿薬に、また、とんぶりとよび食用にする。中国の原産。干して草箒くさぼうきを作る。ほうきぐさ。ははきぎ。 はわき‐ぎ〔ははき‐〕【×箒木/×帚木】 ⇒ははきぎ 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例 Sponserd by
精選版 日本国語大辞典 「箒木」の意味・読み・例文・類語 ほうき‐ぎはうき‥【箒木】 〘 名詞 〙 アカザ科の一年草。ヨーロッパから中国にかけて自生し、日本では箒にするために栽培される。高さ一~一・五メートル。円錐形によく小枝を出す。葉は線状披針形で三脈があり長さ約五センチメートル。雌雄異花。夏、葉腋に淡緑色の細花を穂状につける。果実は扁平な球状で径約二ミリメートル。若い枝先は食べられ、果実は漢方で地膚子(じふし)といい、煎じて強壮・利尿薬とする。和名は、茎を乾燥させて箒として用いることによる。漢名、地膚。ははき。ははきぎ。ほうきぐさ。にわくさ。ねんどう。〔日葡辞書(1603‐04)〕 はわき‐ぎははき‥【箒木】 〘 名詞 〙 ⇒ははきぎ(箒木) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例 Sponserd by
動植物名よみかた辞典 普及版 「箒木」の解説 箒木 (ホウキギ・ハキギ;ハハキギ;ハワキギ;ホウキノキ) 学名:Kochia scoparia植物。アカザ科の一年草 箒木 (ホウキノキ) 植物。キク科の落葉小低木。コウヤボウキの別称 出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報 Sponserd by