地拵え(読み)ジゴシラエ

デジタル大辞泉 「地拵え」の意味・読み・例文・類語

じ‐ごしらえ〔ヂごしらへ〕【地×拵え】

地面をならし固めて建築などの基礎を作ること。
土地に手を加えて作物栽培に適する状態にすること。

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精選版 日本国語大辞典 「地拵え」の意味・読み・例文・類語

じ‐ごしらえヂごしらへ【地拵】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 土地をならし固めて建築などの基礎を作ること。
    1. [初出の実例]「六波羅の空地を求め、日雇(ひよう)を凡そ一万人ほど入れて、地(ヂ)ごしらへを初めける所に」(出典咄本・軽口五色紙(1774)下)
  3. 土地に手を加えて、植物生育に適するような状態にすること。
    1. [初出の実例]「蒔旬并地ごしらへ」(出典:広益国産考(1859)三)
  4. 俳諧で私意をはなれ、つねに風雅の誠を責め悟り、古人の心を探り、師の心をよく知って、探求を怠らず、作句基盤を築くことをいう。〔俳諧・三冊子(1702)〕
  5. 一般に、ものごとの基礎を固めること。
    1. [初出の実例]「三百年の安泰を築く地ごしらえの時期」(出典:城(1965)〈水上勉〉四)

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世界大百科事典(旧版)内の地拵えの言及

【造林】より

…後者の苗木を山引(やまびき)苗とよんでいる。 植樹造林の手順は,植栽材料の選定,植付本数の決定,苗木の育成,地ごしらえ,植付補植で,このあとに他の造林法にも共通な手入れとして下刈り,つる切り,除伐,枝打ち,間伐がある。(1)植栽材料の選定 造林予定地またはその周辺にもともとある樹種,品種あるいは系統を用いる場合は問題ないが,新しい材料を用いようとする場合には,予定地の環境条件(気候,気象,地形,土壌など)を調べ,それらに最も適したものの中から,仕立てようとする林の目的にかなったものを選定(適地適木)し,林木育種事業で素質,品質が保証された種子または挿穂があればそれらを入手する。…

※「地拵え」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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