地の塩(読み)チノシオ

故事成語を知る辞典の解説

地の塩

社会のために尽くして、模範となる人のたとえ。

[使用例] 下層階級出身のゴーリキイが波瀾多いジクザクの道を経てその晩年には遂に人類的な規模で進歩的文化の地の塩となり得た迄の過程には[宮本百合子*マクシム・ゴーリキイの伝記|1956]

[由来] 「新約聖書―マタイ伝・五」の一節、「山上の垂訓」として知られるイエスのことばから。口語訳では、「あなたがたは、地の塩である。もし塩のききめがなくなったら、何によってその味が取りもどされようか〈略〉人々があなたがたのよいおこないを見て、天にいますあなたがたの父をあがめるようにしなさい」とあります。

〔英語〕The salt of the earth.

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世界大百科事典内の地の塩の言及

【塩】より

…専売制施行によって塩問屋ないし流通関係者は窮地に陥ったが,この救済策として塩回送会社の設立を指導し,19年赤穂,尾道,三田尻,坂出,撫養(むや),味野の6社を合併して日本食塩回送(株)を作らせた。この機関が各地の塩を各地の元売さばき人に配給し,これを小売人が消費者に販売するという流通ルートが確立した。31年以降,工業用塩の需要が急速に増大するが,一般用塩は近海(関東州,華北,台湾)塩を主とし,工業塩は自己輸入制度によってソーダ工業会社が,世界各地から買い付け,最寄りの港湾や駅に臨時の塩引渡場所を特設して引き渡した。…

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出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報