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地上楽園 ちじょうらくえんThe Earthly Paradise

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

地上楽園
ちじょうらくえん
The Earthly Paradise

イギリスの詩人,工芸家 W.モリスの長編物語詩。4巻,4万 2000行の大作で,1868~70年刊。チョーサーの『カンタベリー物語』にならって作られ,序詩と 24編の物語詩から成る。そのなかでは,アイスランドのサガに基づく「グドルンの恋人たち」が特にすぐれており,物語詩の合間にはめこまれた抒情詩は,イギリス田園風景の四季の推移を美しく歌っている。

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デジタル大辞泉の解説

ちじょうらくえん〔チジヤウラクヱン〕【地上楽園】

《原題The Earthly Paradiseモリスの長編叙事詩。1868年から1870年にかけて刊行。序詩と24編の物語からなる。地上の楽園。

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世界大百科事典 第2版の解説

ちじょうらくえん【地上楽園 The Earthly Paradise】

イギリスのW.モリスの3巻,4万2000行に及ぶ長編詩。1868‐70年刊。美と平和と不死に恵まれた〈地上楽園〉の存在は中世以来,ヨーロッパで広く信じられており,古文献,地図に見られる。モリスの詩はこの伝説に基づき,スカンジナビアの民が西の海の遠い彼方にこの楽園を求めて放浪の旅を続け,ギリシア古代文明がいまだに残る都市を発見するという中世への憧れとユートピア志向を示す作品である。【小池 滋】

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世界大百科事典内の地上楽園の言及

【カンタベリー物語】より

…物語と物語をつなぐ連結部における,巡礼たちの生き生きとした会話と相まって,物語集全体が,14世紀イギリスのリアルな〈人間喜劇〉の世界を示現する。近代の英米文学において,直接この作品を模倣したものとしては,W.モリスの《地上楽園》,ロングフェローの《路傍の宿物語》などが挙げられる。【安東 伸介】。…

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